野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

覚悟に勝る決断なし

結果の責任は、すべてリーダーが取る

「私が責任を持ちます。結果が出なければ、私も一緒に辞めます」これは、当時のヤクルトの球団社長だった相馬和夫さんが役員たちに対して言い放った言葉である。野村は、相馬社長からリーダーが備えるべきもっとも大切な条件のひとつを教えられた。リーダー…

やけくそはギブアップ、開き直りはチャレンジ

やけくそは、ただやみくもに賭けに出るだけ。どうしてそういう行動を取るのか根拠がない。あったとしても、直感による判断だ。一方、開き直りは勇気ある決断である。

実行力とは意志力のことであり、目的意識に比例する

「実行力を妨げる要因は3つある。必要性の認識がないこと。失敗の恐怖が働くこと。そしてプライドが高く、それが邪魔することである」

思い切ってやって、思い切ってクビを切られてやる

プロ1年目のオフ、テスト生だった野村は南海から解雇通告を受けた。なんとかクビだけは免れたが、プロの厳しい生存競争を勝ち残っていくためには、なりふりかまってはいられない。恥ずかしいとか、みっともないとか、怖いといった羞恥心も恐怖心もなくなっ…

オレには無理だ。これからは全部断ってくれ

現役引退後、評論家としての初めての講演会。前日に内容を3枚のメモにしたためて本番に臨んだが、持ち時間の3分の1で話が尽きてしまった。もともと人前で話すことに苦手意識を持っていた野村は茫然自失となり、スケジュール調整をしてくれていた妻・沙知代さ…

決断とは、一種の賭けである

いくら判断が正しかったとしても、決断しなければそれは絵に描いた餅にすぎない。だが、決断には基準となるものがない。材料がない。だから迷う。野村は「これに賭ける」という対象を探し出すことで多くの決断を下してきた。

「オレが責任を持つ」と言える度量を持て

自分の意向と指示によって人を動かす限り、「結果の責任はすべてリーダーがとる」という態度はすべてのリーダーに必須。リーダーは振るえる権限が大きいぶん、伴う責任も当然大きいのである。

自信をなくし、円形脱毛症にかかった

現役を引退し、評論家活動をはじめた野村が、最初にぶち当たったのが言葉の壁だった。野球に関する知識や理論は誰にも負けないと自負していた野村だったが、それを一般の人たちにわかりやすく伝える術(言葉)を持っていなかったのである。「言葉を磨かなけ…

覚悟に勝る決断なし

どんな結果が出ようと、責任はすべて自分が引き受ける。それまでの野球人生を台無しにしかねないものであってもかまわない。そう覚悟を決めてしまえば、人間は意外に身軽になれるものだ。

判断には基準が必要だが、決断は体でするもの

「だから判断は間違ってはいけない。基準があるのだから。決断は賭けである。何に賭けるかが大切」。

一度しかない人生。自分の人生は、自分自身で切り開く覚悟を持て

指揮したすべての球団で、野球と直截関係ないことを口酸っぱく伝えてきた。

死に物狂いで練習すればなんとかなる

野村はドラフトで南海に入団したわけではない。テスト生として入団し、二軍の試合にも出してもらえない立場だった。「契約選手が100本素振りをするなら、テスト生上がりのオレは200本振る、の精神でやってきた」。

人は情によって動く生き物だ。理論や知識を蓄えたところで、最後は情がものをいう

ヤクルトの相馬和夫球団社長の言葉を意気に感じて。ヤクルト本社の役員大半が野村の監督就任に反対した中、「失敗したら、野村と一緒に私も辞めます」と啖呵を切って信念を貫いた人。「心が揺さぶられた」。

勇気に支えられた使命感を忘れないでくれ。ここ一番というとき、覚悟を決めるのは勇気だ。三振してくるのも勇気だ

選手によくかける言葉。自らを奮い立たせる勇気こそ、決断を後押しするエネルギーだ。

「思い切りのよいバッティング」というのは、実は二つある。「狙い球を思い切り絞って振る」あるいは「勇気を持って捨てる」

絞ると捨てる。捨てる勇気を持つことが大事。

土壇場を乗り切るのに必要なのは勇猛ではなく、冷静な計算の上に立った捨て身の精神

無策のまま猪突猛進するのは、単なる投げやりである。

「開き直り」とは、その瞬間に自分の持っているすべてを出しきり、燃焼すること

「やけくそは無策。開き直りは、やることはやったから“人事を尽くして天命を待つ”こと」。

監督にとって、決断は常に賭けである。賭けには根拠が必要

「結果がわからないから決断が必要。結果がわかっていることに、決断は必要ない」。