野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

「人生に打ち勝つ野村のボヤキ」

まず、1日努力せよ。それだけで、昨日と違う自分を発見できる

最初は「今日だけ」でいい。「その日1日だけ」努力してみる。そうすれば、「明日もやってみようか」となる。2日やり終えれば、さあ3日目も…。「3日続けば1年続く。1年続けば3年続く」。

殴った方は忘れていても、殴られた方は忘れていない

プロ4年目でホームラン王を獲得。だが翌年、成績が低迷。ホームランを打てるボールが来ず、苦手なカーブで打ち取られ、客席から「カーブが打てないノ・ム・ラ!」とヤジられた。昨年打たれた相手バッテリーが、次は野村を抑えてやろうと、手を尽くして向かっ…

24時間、仕事のことを考えてみよ

24時間、仕事のことばかり考えていられる意志の強い人間にのみ、本物の技術やスキルは身につく。

お前の特徴はなんだ?

よく選手に聞いた言葉。だが、その答えをすでに知っていた選手は少ない。短いプロ野球人生を生きる以上、それを考えなければいけない。プロ野球選手も客商売。その意識がなければ、自分を磨くことはできない。

人間が最も美しい瞬間は、一生懸命、物事に取り組んでいるときである

笑う、頬を緩ませるよりも、歯を食いしばる方が人間を美しく見せることはよくある。

アマは「自分が喜ぶ」。プロは「人が喜ぶ」

自分が笑うために一生懸命やるのはアマチュア。プロは、人に喜んでもらう、笑ってもらうために努力する。

18歳でプロに入って、初めて褒められたのは、バッティングでも守備でもなく、手のマメだった

「おい、野村。素振りをやって一流になるんなら、みんな一流になってるよ」。ブルペンキャッチャーの役割しか与えられず、試合にも出られなかった二軍時代。先輩からの飲みの誘いを毎晩のように断り、とにかく素振りをしていた。ある日、二軍監督が選手たち…

「思い切っていけ」は指示ではない

単なる精神論、応援でしかない。どうすれば思い切っていけるかという「How」を授けなければならない。

礼儀とは、好き嫌いで判断するものではなく当然、そこにあるべきもの

礼儀とは、その人が持つ感性の原点である。

よく遊び、よく働く。遊ぶために働く。働いたから遊ぶ

仕事と遊びは、対等な関係でなければならない。豪快に遊べる人は、豪快に働ける。

好きだから一番になれる。好きだから一番を目指す

仕事を好きになれるか、これが成功のための大きな要素。好きだから、悔しさをそのままにせず、かみしめて乗り越えることができる。

野村−野球=0

野球という仕事が好きだから、24時間野球のことだけを考えていられる。好きなものだから、不愉快な経験や失敗に耐えて、乗り越えていこうという力を持つことができる。自分の仕事を好きだと言い続けられているうちは、人間はいくら年をとっても生涯現役でい…

失敗を乗り越える執念を持て。執念こそが、失敗を成功に変え、不可能を可能にするのだ

「お前は二流はよう打つけど、一流は打てんのう」南海で四番を任された頃、鶴岡一人監督に言われた言葉が重く響いた。当時の一流投手と言えば、西鉄の稲尾和久。「何が何でも一流を打ってやる。稲尾を打ってやる」。稲尾のフォームを16ミリカメラで撮影し、…

自分を理解してくれる人間は、一人いればいい

ヤクルトでは、相馬和夫球団社長が全面協力してくれた。南海では、蔭山和夫ヘッドコーチが味方になってくれた。自分自身のことをわかってくれる人が一人でもいれば、胸を張って自分らしい人生を生きていける。

失敗したときに、何も感じることがない人間には先がない

自分の失敗に鈍感な人間ほど、すぐ謝る。

断る度胸を持つ人間が結局、勝つんだ

南海の二軍時代、毎晩のように先輩から飲みに誘われた。野村はそれを毎晩断り、寮の庭で素振りや筋力トレーニングをやっていた。先輩たちは「野村、素振りをやって一流になるんなら、みんな一流になってるよ」と言い残して、繁華街へと繰り出して行った。「…

叱ると褒めるは同義語

このふたつは愛情に裏打ちされた行為。私はあなたを愛しているから、あなたの行動が気になる。だから見ていて「よい点があれば褒めたい」「誤りがあれば注意したい、正したい」と思う。根っこはひとつなのだ。

人間は、最後には自分の身一つで勝負していかなければならない

真剣勝負の場が減り、目の前の仕事をこなすことに汲々とし、小さな利益で満足してしまうプロ野球選手が、日本人が多くなった。

試合をするな。勝負をしろ

あるセ・パ交流戦の前日に、両軍の主力選手が一緒に食事をしたと聞いて。「いくら真剣勝負と言ったところで、試合前日にグラスを傾け合う人間同士が、本気で斬り合うような勝負をできるはずがない」。