野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

人生の原則

変わることができれば、自分自身を永遠に創造していける

新しい体験というのは、いくつになっても怖いもの。これまでの価値観や枠組みを壊すことは勇気のいることだが、その勇気を失ってしまったとき、人は進歩や創造から遠ざかっていくことになる。老いのはじまりだ。

自己犠牲をいとわない人には、信頼が集まる

個人の数字も大事だが、自らが所属するチームに貢献することがもっともっと大事だ。このことを理解し実行する人間が組織のなかに多ければ多いほど、より強固なチームへと成長していく。

縁を大切にすると、人生はより豊かになる

人生とは縁そのものだと考えている。人との出会いが人生をつくっていると言ってもいい。広い世界でその人と出会ったということは、それだけでなにか意味があることだ。

人として尊敬されるかどうかは、どんな境地に達しているのかで決まる

それが、その人の人間力を決定づける。

配球も人生も、大事なのは「緩急」

すべてのボールを一球入魂、全力投球したがるのが「真面目な優等生」、手を抜いても許されるところでは加減して、遊び心を持って投げているのが「不真面目な優等生」。エースと呼ばれる投手は、そのほとんどが不真面目な優等生だった。人生だって、適度な遊…

人徳は、才能の主人

才能があっても人徳が備わっていなければ、家に主人がおらず、使用人が好き勝手に動いているようなものだ。

小さなことにこだわれば、大きなものを手にできる

小さなことの積み重ねの先には、大きな光が待っている。人の心に最終的に残るものとは、自らが考えて導き出しこだわって取り組んだ「小さなこと」だ。

喜怒哀楽、どれもあふれるほどあったほうがいい

口下手であり表現下手を自認している野村。しかし、感情はたっぷりと持っているつもりだ。それに、なにに対しても積極的に感応するという精神態度だけは失うまいと、いまも日々気をつけている。喜怒哀楽はどれも重要な感情で、はっきりあったほうがいい。

人の悪口を言わないような人間は、信用するに値しない

人の悪口とは本来は否定的なものであるが、野村は悪口を言うか言わないかを信用度をはかるバロメーターとしても使っている。周囲との対立を極端に避ける人間は、自分の意見を押し隠したり、相手によって意見を翻したりする傾向がある。その人の本心が読み取…

美辞麗句を並べる者にろくな者はいない

かつてに比べ現代社会においては、どうも口が達者で、如才なく立ち回れる人間が得をする傾向にある。才気煥発であることがもてはやされて、人物の器さえないがしろにされてしまっているのだ。うまい話には裏があるように、調子のいいことばかり言う連中には…

「善人」と「悪人」がいるのではなく、「弱い人」しかいない

そして、その「弱さ」から這い上がれるかどうかは、結局は自分自身にかかっている。「人は皆弱者である」これもまた野村の持論である。

人生、上がれば下がる、下がれば上がる

振り返ってみれば、野村の人生は「まさか」の連続であった。「まさか」という「運」が次から次へと身に起こり、そのたびにそれをチャンスに転化することによって人生を切り開いてきた。どんな状況でも、常に先を見据えることが肝要だ。

常に原理原則を見据えよ

原理原則とは、一語で言えば「理」である。野球というスポーツの勝敗を握るのは、7〜8割が投手である。投手が相手打線を0点に抑えられれば、100%負けない。逆に、味方打線が10点取っても、100%勝てるとは限らない。だから、理にかなった野球をするなら、投手…

金は追うものではなく、ついてくるもの

チームの勝利や優勝を第一の目的とできない選手は、団体競技である野球に参加する資格はない。野村は、選手たちに、チームに貢献するプレーをすればお金も稼げるようになると教えてきた。

現状維持は後退である

何年かにわたって2割5分前後の打率を残している打者がいたとする。1年の多くを一軍のベンチに座ることができているとすれば、おそらく安定を手に入れていると見ていいだろう。だが、この状況に満足するか、さらに上を目指すかがすべて。もし、現状維持で満足…

進歩の比率は、練習「1」、実戦「9」

どんなに理にかなった練習や限界を超える厳しい練習をしたとしても、その成長はわずか1でしかない。実戦で経験し学ぶことで、人は飛躍的に成長する。実戦における成功体験は、成長スピードを加速させる原動力になる。だからといって、練習を過小評価している…

人間は可能性の生きもの

その可能性がいつ開花するかは誰にもわからない。たしかなことは、努力を続けていれば必ず可能性は引き出される。そして、可能性に限界はない。

情報は持つだけでは意味がなく、使ってはじめて価値を持つ

情報化社会のいま、手元にスマートフォンやパソコンがあれば、必要な情報はいくらでも手に入る。しかし、集めた情報に対して、感じて動くことをしなければ、勝負には勝てない。

志はいくら高くてもいい

人はイメージできるものにしかなることができない。「メジャーリーガー」というイメージを持つことができない人は、未来永劫メジャーリーガーにはなれないのだ。

この世にオギャーと生まれてきたときから、人間何らかの才能を持っている

神様は人間をうまく作っている。人間は間違いなく何か才能を持って生まれてくる。その才能に気がつき、見つけた人が幸せをつかむことができる。

人間は何のために生きているのか。幸せになるためだ

人間は生まれてきたからには、幸せをつかみ取らないといけない。監督時代、キャンプのミーティングでは、野球理論よりも人間学、人生訓の方が多かった。

人間が絶対勝てないものは時代と年齢

楽天の監督をクビになったとき、球団から「監督ももう74歳ですからねぇ」と肩たたきされた。74歳でも野球に関しては誰にも負けない自負があったが、40代の球団幹部には理解されなかった。日本に「年寄り引っ込め」という風潮があるのは困ったものだ、と野村…

常にかまわれていると「受け身の人間」になってしまう

何でも与えられ、教えられ、「こうしなさい」と指示を出されれば、そうされるのが当たり前だと何の疑問も抱かず、自分から問題を探し出し、自主的に物事に取り組もうという気など起きるわけがない。依頼心が強ければ強いほど、感性を鈍らせ、思考能力を衰え…

プロ意識を持てば、すべてのことに貪欲になる

限界を感じたところでいかに刺激するか。あと一歩の努力をするかしないかで人生は決まる。

限界に打ちのめされたことのない人間に可能性はない

限界を知るから、超えようとする。限界を感じたときに貪欲さがあるか。この貪欲さがプロ意識である。

実行力とは意志力のことであり、目的意識に比例する

「実行力を妨げる要因は3つある。必要性の認識がないこと。失敗の恐怖が働くこと。そしてプライドが高く、それが邪魔することである」

あらゆる価値は相対性に基づいている

ものごとや行動はすべて「相対関係」で成立しているというのが、野村の考える究極の原理原則。世の中には絶対的に正しいことなどなく、その逆に、絶対に間違っているということもない。状況や立場によって、右が左になるし、左は右になる。表が裏になること…

すべてのものごとには原理があり、すべての行動には原則がある

「私たちは仕事や生活のさまざまな場面で、ここはどうしたらいいのかと判断に迷うことがある。その迷いや悩みが大きければ大きいほど、原理原則に照らして判断することが、もっとも理にかなったことだと思う。困ったとき、迷ったときこそ、原理原則に立ち返…

仕事と人生は直結している

仕事と人生は不即不離の関係にある。いい仕事をした人が、いい人生を送れるのであり、いい人生を歩まなければ、いい仕事はできない。人生に対する考え方が確立されていない限り、人はいい仕事ができないのであり、仕事を通じてこそ人間は形成される。

幸運を呼び込めるかどうかは本人次第である

運、不運には、必ずと言っていいほど、それなりの理由や過程があるもの。その意味で、運も実力のうちだし、自ら努力してつかまえるものだとも言える。自分は運が悪いと嘆いたり、今回は運がなかったと済ませてしまう人も多いが、それでは幸運をつかむことが…