2016-11-24から1日間の記事一覧
感情に走ると、勝利はこぼれ落ちる。
ビジネスでも、華々しく稼ぐ部署の裏には、それをサポートする部署がある。目に見える数字や結果だけで判断してはいけない。
弱いチーム、戦力が低いチームを補うのが、データ分析だった。
「カン」という漢字の種類はたくさんある。野村は辞書を引いてみて気づいた。「全部異なる意味やけど、全部野球に必要なこと」。
弱いチームを率いてきた野村が目指す野球。野球は頭でするもの。ノーヒットでも点を取る方法がある。長打はなくても機動力と小技で点は取れる。巨人のような戦力がなくても、ないなりに戦う方法はある。これが野村戦法。
闘志、やる気があるからこそ、人は大きな目標に向かえる。
勝つと同じパンツをずっとはいた。スポーツ選手をはじめ勝負に生きる人間は、ゲンをかつぐ。球場に来た記者にも「オマエが来ると負ける」とボヤくこともあった。
絞ると捨てる。捨てる勇気を持つことが大事。
引くことも、守って攻めることのひとつ。「専守防御が基本戦略。守って攻める」。点を取られなければ負けない。だからこそ守りは重要。
データを取る側、受ける側の考え方ひとつである。
野村は「感性」の力を信じている。それを磨くためにあらゆる本を読み、さまざまな人の話を聴きに行く。
楽天の三木谷浩史オーナーに話した言葉。
相手の心理、味方の心理、どちらも重要。
ラッキーで勝利を拾うことはあるが、どんな敗戦にも必ず敗因がある。不運だけによる敗戦はない。それを厳しく自己分析することが、次の勝利を導くための第一歩。勝因ではなく、敗因を徹底的に分析する。
「得意の時、すなわち失意の悲しみを生ず」。勝って得意になったときには、すでに負ける要素が忍び込んでいる、という意味。野村は中国の古典を好み、『菜根譚』の言葉を頻繁に使う。
無策のまま猪突猛進するのは、単なる投げやりである。
「やけくそは無策。開き直りは、やることはやったから“人事を尽くして天命を待つ”こと」。
勝負とは、セオリーに基づきながら奇策をどう組み込むかである。
チームが強いと、チーム愛は自然と育つ。勝つことで結束が強まる。
勝利に対する野村の考え。イギリスのことわざにも「ダービーは常に強い馬が勝つ。だが、いちばん強い馬が勝つとは限らない」というものがある。
南海にテスト入団した1年目のオフ、球団から解雇通告を受けた。「もう一年やらせてください。故郷に帰れない。クビなら南海電車に飛び込みます」と泣いて頭を下げた。球団マネージャーは根負けして契約延長が決まったという。再度クビにならないために、直後…
危機管理をモットーとする捕手出身の監督の思考。安心には慢心が潜んでいる。
勝負に挑むために必要なこと。
プロのなる=母親孝行をすることだった。だからこそ、レギュラーになってお金を稼ぎたかった。捕手はレギュラーが一度固定されると、その座はなかなか空かない。野村は大ファンだった巨人を断念し、正捕手が30歳以上の球団を調べて、南海と広島が該当。育成…
ヤクルト監督時代、野村のコメントであるかのように、新聞で「捨てゲーム」と書かれたことに対する反論。