野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

「野村四録 指導の書 リーダーの条件」

金は追うものではなく、ついてくるもの

チームの勝利や優勝を第一の目的とできない選手は、団体競技である野球に参加する資格はない。野村は、選手たちに、チームに貢献するプレーをすればお金も稼げるようになると教えてきた。

現状維持は後退である

何年かにわたって2割5分前後の打率を残している打者がいたとする。1年の多くを一軍のベンチに座ることができているとすれば、おそらく安定を手に入れていると見ていいだろう。だが、この状況に満足するか、さらに上を目指すかがすべて。もし、現状維持で満足…

進歩の比率は、練習「1」、実戦「9」

どんなに理にかなった練習や限界を超える厳しい練習をしたとしても、その成長はわずか1でしかない。実戦で経験し学ぶことで、人は飛躍的に成長する。実戦における成功体験は、成長スピードを加速させる原動力になる。だからといって、練習を過小評価している…

とことん凹む人間は、見込みがある

鈍感な人間というのは、感動したりショックを受けたりすることが少ない。とことん凹むということは、感性が鋭いということである。これは、どんな仕事においても大切な要素だ。

問題意識は成長の素

どんな仕事をしていても、必ずどこかで壁にぶち当たる。そのときに、「この壁は、どうして自分の目の前に立ちはだかっているのか」「原因はどこにあるのか」と疑問を持つ。その問題意識こそが、成長につながる。

人間は可能性の生きもの

その可能性がいつ開花するかは誰にもわからない。たしかなことは、努力を続けていれば必ず可能性は引き出される。そして、可能性に限界はない。

どの選手にも希望を失わせてはいけない

監督・野村克也は、レギュラーに気を遣うことはほとんどなかった。一方、控えの選手にはいつも気を遣っていた。彼らに希望を失わせてはいけないからだ。希望がなくなると彼らの成長が止まってしまう。だから、彼らの気持ちが野球から離れないように心を配っ…

強いチームに名コーチあり

コーチの生きがい、やりがいとはなんだろうか? それは、育てた選手がレギュラーを獲り、活躍する姿を見ることと、チームが強くなっていくことではないかと思う。選手にお世辞を言ったり、機嫌を取ったりするようになったら、要注意。コーチ自身が自分の仕事…

指導者は、答えを言ってはいけない

いまは教えたがる人間が無数にいる。そういった人間に手取り足取り指導されると、選手は「考える力」をなくしかねない。大切なのは、質問を投げかけ、選手の頭のなかで思考をめぐらせるように仕向けること。

指導者の最初の仕事は、教えることではなく見つけること

人を育てることは、まずその人の適性を見抜かなければならない。適性を把握したら、それを発揮できる場所を与え、能力に磨きをかける。これが、人材育成の流れである。

「この人間を育てたい」という気持ちは、人を育てる原点

素質を見抜き、適性を判断することも大切だが、その前に、自分のエゴや欲から離れたこの気持ちがなければ人を育てることはできない。

言葉の裏に愛情がない限り、どんな言葉も胸には突き刺さらない

いくら指導者が素晴らしい言葉を並べても、正しい理論を話し続けても、その裏側に指導者自身の欲しかなければ、相手の心には絶対に響かない。

体罰は、指導者の未熟さ以外のなにものでもない

体罰は指導者のエゴでしかなく、暴力でしか自分の考えを伝えられない指導者に共通して言えることは、指導に対するブレない軸を持っていないということ。指導する側とされる側に必要なのは、まず愛情。