野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

2016-11-28から1日間の記事一覧

「統合性」チーム一丸となって戦うことで、勢いが生まれ、相手を圧倒する。「文武両道を図る」「個性より実践力が重要」「相手の弱点を見つけ、徹底的に叩くため、具体的に立案する」「選手から不安材料を取り除き、優越感を植え付ける」

“弱者の戦法”として必要な5つの事柄。

野球理念や理論だけは誰にも負けないという自負がある

プロ野球界に入って50数年、プロ野球について考えてきた“誇り”が自分を支えている。

上に立つ者に信念がなく、自信も失ってしまえば誰もついてこない

監督と選手の一体感が、チームに本物の力をもたらす。

たかが野球、されど野球。“人生は今日一日のことである”という。野球もまた、一球一球の積み重ねであり、今の積み重ね

変化=進化を止めない者こそプロ。

性格の短所は隠せるが、技術の短所は隠せない

“長所を伸ばすには、短所を捨てろ”は性格面のこと。「技術面では、“長所を伸ばすには、短所を鍛えろ”。短所と長所の差が開くほど、長所を殺す。長所はある意味で天性。放っておいてもできる。短所は弱点。この差を何とか狭める努力をしてきた。何でもバラン…

自信は言葉では育たない。本を読んでも人から聞いても、自信はつかない

実戦における“小さな成功体験”の積み重ねこそが、自信を育てる。

一人で練習する効用。集中力、感じる心、考える力を養う

孤独な作業や練習こそが、明日の自分を作る。

人間、生き抜く手段はたったひとつ。「頑張る」ということ

「だから、お互いに気軽に“頑張れ”と激励しあっても、違和感がない」。

信頼とは感動の積み重ね

リーダーのたくさんの知識、経験、視点こそが、選手の心を揺さぶる。「選手に感動させなきゃな」。

情に基づく理、理に基づく情があって初めて、チームも人間関係も円滑に機能させることができる

愛情あっての理論やアドバイス、理論に基づいた愛情など、指導者は発信すべき。

スコアラーとバッティングコーチを褒めてください。ミーティングで一生懸命対策を練っているんだから

裏方と呼ばれるスコアラーやバッティングコーチの仕事ぶりを取材陣に話し、報道を通して感謝を表した。「私は、第三者を通じて褒めることが多い」。

王は私のささやき戦術をちゃんと聞いて、会話もしてくれるが、すぐに集中力を高めて打席に挑んだ。長嶋は何をささやいても見当違いの反応が返ってくる。さっぱり心が読めなかった

現役時代、野村の“ささやき戦術”は有名だった。バッターボックスに入ってきた打者に、高級クラブで仕入れたその打者の私生活などの情報をささやき、集中力を乱した(耳栓をして打席に入る打者もいたという)。ささやき、ボヤキ、情報戦略の基本は、人間心理…

情をもって知を引き出し、意へと導く

「その流れこそ、師弟、先輩と後輩、教える側と教えられる側の間に、理想的な関係を築かせる」。

古田がブルペンで若い投手に向かって「ストライクさえ投げれば、オレが何とかする」と言ったらしいな。ワシもその台詞を言った覚えがあるよ

「責任はオレが取る」。そう断言してくれるからこそ、投手は思い切り自分を出し切ることができる。投手と捕手の人間関係は、そのまま上司と部下、夫と妻にも当てはまる。「古田も一人前になったな、と思った。この言葉が出てくるのは、自信の表れ」。

人を教え導くための基本は愛情。愛情なくして信頼関係は生まれない。信頼がなければ組織そのものが成り立たない

コーチは教えたがりではダメ。選手自身の中に疑問を生じさせ、向上するための知識欲が充満する方向へ導くのが、本来のコーチ術であり、指導の道。

人を育てるということは、つまり自信を育てるということ

「どのように接し、いかなる言葉を投げかければよいかは相手次第」。性格は千差万別。同じ態度で接しても、反発したり伸び悩む選手もいる。「そのサジ加減が指導者の醍醐味。ふとした一言が選手を発奮させたり傷つける」。選手へ的確な指導を個々に与えるこ…

ベンチでのさりげない一言が、選手を育てる

「ベンチでのささやきは、目の前に試合が展開しているから効果がある。簡単に言えば野球教室。目の前に具体例があるからこそ、説得力がある」。

正論で叱る硬派の指導者がいなくなった

V9の巨人を率いた名将・川上哲治の指導を振り返って。日本には昭和のカミナリオヤジがいなくなった。

指導とは「叱る」「褒める」のテクニック

「怒る」は感情。「叱る」は愛情。相手の方向性を見出し、導くこと。

期待しているからこそ、非難や批判もするし、悪口も言う。オレにやり玉にされるのは、オレが力を認めている証拠

テスト生時代は全く無視される毎日。入団4年目、レギュラーをつかんだ時期には、鶴岡一人監督から「おまえ、ようなったな」と称賛された。中心選手になった時期はうまくいって当たり前。点を取られてベンチに戻ってくると「バカタレ!」の連発だった。「まさ…

若いとき流さなかった汗は、年老いて涙に変わる

毎年シーズンオフに解雇される選手が、異口同音に「もっと頑張っておけばよかった」と言うのを聞いて一番感じること。「いつの時代も同じ。チャンスのときにやらず、ピンチのときに気づく」。

判断には基準が必要だが、決断は体でするもの

「だから判断は間違ってはいけない。基準があるのだから。決断は賭けである。何に賭けるかが大切」。

ある時期、寝ても覚めても野球のことばかり考えていなければならない「基礎づくり」の時期がある

「ちなみに私は入団2年目の終わりから3年目にかけて、その時期だった。24時間、野球しか考えていなかった」。

三振という結果だけを見て責めては、選手は次から三振だけはしないようにマイナス思考になる

大切なのは失敗を次につなげること。結果よりプロセスを重視する野村イズム。

絶対に結果論で叱らない

若手選手と接するときは特に大切。打者がカウントや状況、配球パターンなどを考慮して、結果として失敗した場合、「できるだけの準備をしたのだから」と叱らない。「全力を尽くした上での失敗から学ぶことは少なくない」と知っているから。

選手たちの隠れた才能や長所を発見し、引き出し、チャンスを与え、それを活かす方法を教えてやらなければならない。それは指導者の使命

真の指導とは、新たな選択肢や視点を与え、試させて、気づかせること。

努力しても結果が伴わないことはいくらでもある。努力するにもセンスが必要

センスとは「感じる、考える」ことで磨かれる。監督やコーチは、本人の資質にプラス思考のアドバイスを送ること。指導者の役割は“気づかせ屋”。

「再生」とはよく観察し、気づかせること

“再生工場”と言われる野村は、「選手の考え方を変えるのは、本人が気づくことができるか、にかかっている。指導者は気づかせてやることが大切」と説いた。あくまでも「変わろう」とする本人の意思が大切。自分を変えられるのは、自分しかいない。

一度しかない人生。自分の人生は、自分自身で切り開く覚悟を持て

指揮したすべての球団で、野球と直截関係ないことを口酸っぱく伝えてきた。

人として生まれた以上、“人として生きる”責任と義務と使命を背負っていることを肝に銘じ、認識して、言動にあたれ

「野球という仕事を通じて人間形成、人格形成に励め。人格や品格を落とす行動や言葉は避けろ」。