野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

2017-01-11から1日間の記事一覧

監督は選手と同じレベルで試合を見ていてはいけない。選手を動かすのは監督なのだから

野球はゲームセットまで何が起きるかわからない。ベンチが勝ったというムードになったときが一番危ない。監督は「まだ試合は終わってないぞ!」と選手を引き締めるようでないといけないし、野村はそれを意図的にやっていた。

リーダーはクソマジメではダメ。ちょっと悪いぐらいがいい

プロ野球も、一般企業も同じ。ちょっとワルで、クセのある方が、リーダーシップを発揮するにはいい。マジメはコーチ向き。リーダーには、人望、信頼、度量、貫禄、威厳などといった人的要素や、的確な表現力も必要となる。雰囲気やオーラのようなものも必要…

人は、失敗してはじめて自分の間違いに気づく

失敗ほど人を成長させるものはない。どうして失敗したのか、何がいけなかったのか。欠点や弱点を克服するために、頭を使い、知恵を振り絞り、創意工夫する。その試行錯誤の過程で、人は成長するのである。

「躾」という字は、「身を美しくする」と書く

躾(しつけ)の目的は、自分で自分を支配できる人間、すなわちセルフコントロールができる人間をつくることにある。自分で自分をコントロールできてはじめて、人間は何がしかの物事を成すことができる。

常にかまわれていると「受け身の人間」になってしまう

何でも与えられ、教えられ、「こうしなさい」と指示を出されれば、そうされるのが当たり前だと何の疑問も抱かず、自分から問題を探し出し、自主的に物事に取り組もうという気など起きるわけがない。依頼心が強ければ強いほど、感性を鈍らせ、思考能力を衰え…

練習とは、試合で起こりうる状況を想定した上で行ってこそ意味がある

コントロールに不安がある投手なら、「最低5球続けてコースに投げられるまでは練習をやめない」というように、自分なりの課題を課しながら練習を行うべきなのに、たいがいの選手はそこに気がついていない。何の工夫もせず、ノルマをこなすかのように漠然と投…

夜、バットを振ることも大切だろうが、おれの話はそれ以上に大切だ。いつか必ず役に立つ

1990年2月、野村がヤクルトの監督に就任してはじめてのユマキャンプ。全選手を集めたミーティングで、野村は野球の技術論・戦術論の話を一切せず、人間として生きる上での人生訓を選手たちに説いた。身体を動かしての技術の習得も非常に大切だが、その選手が…

プロ意識を持てば、すべてのことに貪欲になる

限界を感じたところでいかに刺激するか。あと一歩の努力をするかしないかで人生は決まる。

限界に打ちのめされたことのない人間に可能性はない

限界を知るから、超えようとする。限界を感じたときに貪欲さがあるか。この貪欲さがプロ意識である。

実行力とは意志力のことであり、目的意識に比例する

「実行力を妨げる要因は3つある。必要性の認識がないこと。失敗の恐怖が働くこと。そしてプライドが高く、それが邪魔することである」

稲尾ほど正確無比なコントロールを持っていたピッチャーを私は知らない

野村の現役時代のライバル“神様”稲尾和久。稲尾の球を受けるときは、構えたミットを動かす必要はなかった。アンパイアにも「稲尾はコントロールがいい」という先入観があり、なおかつボールにキレと伸びがあるから、少々コースを外れても「ストライク」とコ…

真面目一辺倒では一流になれない

それは歴代の名選手を見ればよくわかる。一流選手の共通点として、「よく働き、よく遊ぶ」というのがあった。よく言えば個性的、要するにくせ者、問題児、変わり者がほとんどだ。長嶋茂雄しかり、張本勲しかり、金田正一しかり。人格者として知られている王…

闘争心が教養を誘発し、教養が闘争心を煽り、持続させる

闘争心と教養は、お互いを補完し合う関係にある。

思い切ってやって、思い切ってクビを切られてやる

プロ1年目のオフ、テスト生だった野村は南海から解雇通告を受けた。なんとかクビだけは免れたが、プロの厳しい生存競争を勝ち残っていくためには、なりふりかまってはいられない。恥ずかしいとか、みっともないとか、怖いといった羞恥心も恐怖心もなくなっ…