野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

2016-11-25から1日間の記事一覧

自分なりの人生観を持たなければ、いい仕事はできない

野球は人生の縮図。野球は人生そのもの。だからこそ、野球をするにあたって、明確な「こうありたい」という人生観がないといけない。

思考が人生を決定する。考え方が取り組みになり、人間形成となる

「人生を生き抜く上でなくてはならないエンジンとは、理想、情熱、信念」

長嶋や王は太陽の下で咲く向日葵。ボクは人の見ていないところでひっそりと咲く月見草みたいなもの。自己満足かもしれないが、そういう花もあっていいと思ってきた。数は少なくても、見に来てくれるお客さんのために咲く花があってもいい。これが私を22年間支えてきたものなのです

1975年5月22日、通算600号本塁打を打ったあとの記者会見での言葉。王貞治に遅れること1年。史上2人目となる600号を決めた。1ヶ月前から会見での言葉を考えていた野村は、自らと王・長嶋を花に例えた。自分を表す花は、故郷・京都の夕方になるとたくさん咲く…

慣れに埋没する恐ろしさは、経験したものでないとわからない

慣れのすぐ近くに慢心がある。

便利は弱い、不便は弱い、器用は弱い、不器用は強い

便利なものに頼りすぎる者は弱い。不便なものは使えない。器用に何でもこなす者も、いざというピンチで対応できないことがある。不器用な人間は、それを克服する努力を積み重ねたとき、底力を発揮する。

本当の強さとは、どん底を見て、そこからはい上がってきた人間が持ってるもんや

真の強さとは、失敗から育まれる。

上を向いて進め、下を向いて暮らせ、過去を思い出して笑え

上ばかり見ていると、自分を過信したり、うぬぼれたりしていることに気がつかない。下を見れば、自分よりつらい目にあっている人、不遇な人、苦しんでいる人が大勢いることを知るはずだ。

35歳を超えて敵がいないということは、人間的に見込みがないことである

何かを成し遂げようとすれば、敵は当然できる。

使命感とは命を使うことだ

使命感と責任感が自分・組織・企業を伸ばす。

恥をかき続けた27年間を終わってみて、「人間は、恥ずかしさという思いに比例して進歩するものだ」と、気がついた。それが「修行」。「恥ずかしい」と感じることから進歩は始まる

27年間の現役生活を振り返って。

その人間の価値や存在感は、他人が決めるのである。人間は人の評価で生きている。自分の評価より、他人が下した評価の方が正しいのである

「だからこそ、素直さや謙虚さが求められる」。

貴い知識・本質はいつの世でも、本来、単純明快である

野村が“本の虫”である理由。

黙っていたら分からない。短い言葉でも人を感激させ、感動させることができる。まさに「言葉は力なり」。言葉がなければ、何も伝わらない

感謝の気持ちは、言葉にしてこそ伝わる。

挨拶は、人間らしく生きるための基本の心である。親に挨拶の心がないと、それは必ず子供にも表れる

“挨拶”という漢字は、“ひらいて、せまる”という意。相手に心を開いて、すぐそばまで近づくこと。挨拶は人間関係を円滑にする第一歩である。

一段階、また一段階と登っていく過程で、私は劣等感をバネにしてきた

小さいときには貧乏、プロに入ったときはテスト生、レギュラー時代は華やかなセ・リーグに対して「劣等感」を持つことで、より高みを目指した。

人間は不満がなければ成長しない

満足したら、そこで成長は止まる。

人には理想があり、欲望がある。しかし現実はうまくいかない。だから歯がゆい。ボヤキは高いところに登ろうとする意欲の変形だ

“ボヤキのノムさん”がボヤく理由。「ボヤキは悪い行為ではない。裏を返せば、理想を持っているということ。理想が高ければ高いほどボヤキたくなる」。

“勘”というと一般的になんとなく曖昧なもののように思われるけど、習練を積み重ねたところから生まれる“勘”というものは、科学も及ばない正確性、適格性を持っている。そこに人間の習練の尊さというものがある

1963年に当時の日本新記録となる52号本塁打を放った試合を振り返って。「第六感」と「ヤマ勘」は違う。第六感は執念のヒラメキ。

不器用を恥じることはない。不器用なことを認識していれば、熱心に研究するし、対策を考える

「自分は不器用だから、人が100回素振りをすれば、200回、300回やらなければならない、と言い聞かせてやってきた。それだけに不器用な人間の苦労もわかるつもりだし、逆に器用に生きようとする人たちの弱さも見てきた」。

「自分は運が悪いなあ」と嘆くのは簡単。しかし不運(よい結果が出ない)には必ず、それなりの理由がある。そして幸運にも、それ相当の過程がある

負けに不思議の負けはない。

極秘事項は、どんな親しい友人にもしゃべってはいけない。自分の口から漏らしたことは、必ず広がる

南海時代、苦手にしていた稲尾和久の投球を16ミリカメラで撮影してクセを発見。対戦打率を3割近くまで上げた。だが、南海の同僚でエースの杉浦忠にその話をしたところ、稲尾に伝わってしまい、稲尾はクセを修正してしまった。せっかくのデータ収集、エース攻…

「野村の考え」の根本にあるのは、目に見えない力、無形の力を引き出し、育てること。結果は大切だが、すべてではない。結果の裏側にあるプロセスこそ重視すべき

「我々は結果主義。よい結果を出すためには、どれだけの準備をしたか、で決まる」。

感性は執念と向上心から湧き出る

野球をやる上で、野村は「感性」を重要視している。これは生きる上で必要不可欠なことでもあるという。感じる心がない、薄い人は、どの世界でも疎まれる。

感性は生きる力なり。感性なくして人間は生きられない

「感性を磨くには、感動体験を味わうこと。できる限り本物、一級品、最高級のものに接すること」。

地位が人をつくり、環境が人を育てる

四番に据えれば、四番らしい風格や自信がみなぎってプレーにも好影響を与える。ヤクルト時代の古田敦也が好例。

自己を過大評価した瞬間から、思考の硬直が始まる

常に挑戦し、変化を恐れない。これぞ一流。

見てくれない人(批判する人・無視する人)が1000人いれば、見ている人(評価してくれる人・気にかけてくれる人)も1000人いるものや

野村の人生訓。現役引退後、解説や講演の依頼が殺到。ところが、元来口べたな野村は自信を失いかけた。尊敬する評論家・草柳大蔵に相談し、「いい評論、いい解説をしていれば必ず誰かが見て、評価してくれる。だから絶対に手を抜いてはいけません」と諭され…

人間は、どんなときにも手を抜いてはいけないんだ。どこで誰が評価してくれているかわからないぞ

野村の人生訓。講演のときにいつも話すこと。野村が「人生の師」と仰ぐ評論家・草柳大蔵からアドバイスされた。

ワシの辞書に満足・妥協・限定はないんや

満足が妥協を呼び、妥協が限定を呼ぶ。一流は決して、現状に満足も妥協も限定もしない。

念ずれば花開く

色紙に添える座右の銘。「念」は「思」よりも強い言葉。どんな選手にも目的を明確にさせ、強い動機づけを持て、と説いた。