野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

弱者の戦略

「善人」と「悪人」がいるのではなく、「弱い人」しかいない

そして、その「弱さ」から這い上がれるかどうかは、結局は自分自身にかかっている。「人は皆弱者である」これもまた野村の持論である。

強者とは対等に戦ってはいけない

弱者が強者と戦うときは、間違っても対等に勝負しようと思ってはいけない。戦いとは騙し合いである。正攻法ばかりでもダメだし、奇襲ばかりでもダメ。機を見て奇襲を仕掛けるのが常套手段なのである。

弱者が強者を倒すには、まとまるしかない

戦力が整った強いチームを倒すにはどうしたらいいか? ひとつにまとまるしかない。チーム一丸となって強者に立ち向かうしかないのだ。そういうチームをつくらなければ勝てないということだ。

キャッチャーとして自分の能力を高めたいなら、投手陣が弱いチームを選ぶことが大切になる

ピッチャーが好投手であるために、創意工夫をしなくても勝てるのならキャッチャーとしてこれほど楽なことはないが、楽をすれば進歩もなくなる。反対に、弱小投手陣でマスクをかぶるのは苦労が絶えないが、その苦労が人を進歩させるのだ。

弱者は頭を使うしかない

プロ入り4年目でホームラン王を獲得。「なんとかプロでやっていけそうだ」と思った矢先、まったく打てなくなった。相手バッテリーから研究されるようになったのだ。技術的限界を感じた野村は、データの活用に活路を見出し(当時の野球界には“データ”という言…

知力を振り絞れば、弱者であっても強者に勝てる。凡人であっても天才に対抗できる

これは個人だけでなく、組織に対しても言えること。

今まで私が監督をつとめた南海、ヤクルト、阪神、楽天の4チームには共通点がある。それは、「どのチームも最下位になったとき私に監督就任を依頼してきた」ということである

どのチームにおいても野村が真っ先に行ったのが「意識改革」「選手に気づきを与えること」。

天才はめったにいない。ほとんどの人間が凡人である。不器用である。そういう人間がいい仕事をし、人より抜きん出ていくためには、「小事」「細事」が非常に「大事」になる

凡人が人より抜きん出ていくためには、小事を大切にし、それを積み重ね、一歩一歩大事に近づいていくしかない。小事が大事を生む。

技術力には限界があるが、頭脳に限界はない

たとえ凡人であっても、頭を使い、徹底的に考えれば天才と十分に戦える。

「考えること」は、才能のない人間の最大の武器である

世の中に天才は一握り。ほとんどの人は凡人である。が、とかく天才というものは考えなくてもできるから、頭を使うことが少ない。そこに凡人が天才に勝るチャンスがある。

「統合性」チーム一丸となって戦うことで、勢いが生まれ、相手を圧倒する。「文武両道を図る」「個性より実践力が重要」「相手の弱点を見つけ、徹底的に叩くため、具体的に立案する」「選手から不安材料を取り除き、優越感を植え付ける」

“弱者の戦法”として必要な5つの事柄。

これは不滅だろ。オレにお似合いの記録やな。名を残す。汚名

2008年6月18日の阪神戦で黒星。監督通算最多敗戦となる1454敗目を記録した。弱小球団を率いて再建してきた名将の“勲章”でもある。

負けない戦い方。弱いチームにはこれしかない

戦力が不足しているなら、点をやらないこと。守備に重点を置くこと。

大勢が横一列に並んでスタートする競争世界で、弱者が人と同じことをやっていては、勝てないのは当たり前

弱いチーム、戦力が低いチームを補うのが、データ分析だった。

弱者でも、方法論次第、考え方次第で強者を倒せる。それが野球だ

弱いチームを率いてきた野村が目指す野球。野球は頭でするもの。ノーヒットでも点を取る方法がある。長打はなくても機動力と小技で点は取れる。巨人のような戦力がなくても、ないなりに戦う方法はある。これが野村戦法。