野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

考えることを放棄すると、すべてが幼稚になる

世の中もずいぶんと幼稚な世界になってしまった。政治のこと、経済のこと、日々起こる犯罪など……。野村は、野球とは、仕事とは、人生とは、と自問自答していくことで考えが深まる「とは理論」を説いてきた。考えることを放棄していては、この「幼稚さ」の渦…

良書は表現力を豊かにする

言葉を磨くためにいちばん有効なのが読書ではないだろうか。良書を読むことはその人の表現力を豊かにする。野村自身も、評論家時代に貪るように本を読んだことで自分の言葉を獲得できたと思っている。

変わることができれば、自分自身を永遠に創造していける

新しい体験というのは、いくつになっても怖いもの。これまでの価値観や枠組みを壊すことは勇気のいることだが、その勇気を失ってしまったとき、人は進歩や創造から遠ざかっていくことになる。老いのはじまりだ。

自己犠牲をいとわない人には、信頼が集まる

個人の数字も大事だが、自らが所属するチームに貢献することがもっともっと大事だ。このことを理解し実行する人間が組織のなかに多ければ多いほど、より強固なチームへと成長していく。

縁を大切にすると、人生はより豊かになる

人生とは縁そのものだと考えている。人との出会いが人生をつくっていると言ってもいい。広い世界でその人と出会ったということは、それだけでなにか意味があることだ。

人として尊敬されるかどうかは、どんな境地に達しているのかで決まる

それが、その人の人間力を決定づける。

配球も人生も、大事なのは「緩急」

すべてのボールを一球入魂、全力投球したがるのが「真面目な優等生」、手を抜いても許されるところでは加減して、遊び心を持って投げているのが「不真面目な優等生」。エースと呼ばれる投手は、そのほとんどが不真面目な優等生だった。人生だって、適度な遊…

人徳は、才能の主人

才能があっても人徳が備わっていなければ、家に主人がおらず、使用人が好き勝手に動いているようなものだ。

小さなことにこだわれば、大きなものを手にできる

小さなことの積み重ねの先には、大きな光が待っている。人の心に最終的に残るものとは、自らが考えて導き出しこだわって取り組んだ「小さなこと」だ。

キャリアは嘘をつかない

いまでも野村は、見抜く力、読み取る力にかけては、大方の現役選手に負けない自信がある。プロ野球の世界で全神経を集中して、何十年もクセを見抜く訓練を続けてきたのだから、そこらの選手とは見えるものがちがうのだ。キャリアは嘘をつかない。そこには、…

「働く」とは、ハタ(傍)をラク(楽)にすること

家族やふるさと、国を愛せない人間に「チームを優先させる」ことはできない。1、2点リードされた終盤に、先頭打者がすべきことは、可能な限りピッチャーに余計な玉を投げさせ、勝利への執念を見せること。それが相手バッテリーやベンチにプレッシャーをかけ…

他者に好影響を与える人を、真の「人気者」という

「人気とはなにか?」野村は交流のあった上方の喜劇役者・藤山寛美の言葉を思い起こす。「兄貴、“人気”ってどう書きます? “人の気”と書くでしょう。人の気をつかむ、人の気を動かすのは大変なことですよ。“自分の気”と書いて人気と読むなら、それは簡単なこ…