2016-12-21から1日間の記事一覧
それにより、今、何をすればいいのかが見えてくる。「目的と現実の間を埋めるには、努力に加えて、知恵をつけること」。
誰かの犠牲によって勝利をおさめたとき、それを正当に評価してやることが非常に大切。
監督をしているとき、自分のチームの選手とはプライベートでも食事に行かないと決めていた。選手の中に「自分は誘われなかった」と気分を害する選手が必ず現れるからである。それはやがて監督批判となり、選手もやる気を失っていく。チームにとって大きな損…
“再生工場”と言われた野村は、他のチームで活躍できなかった選手たちに「足りないもの」に気づくきっかけを与え続けた。
どのチームにおいても野村が真っ先に行ったのが「意識改革」「選手に気づきを与えること」。
自分の思想や考えを押しつけるのが、よいリーダーなのではない。その人独自の思想を持つ選手を育てるのが、よいリーダーなのである。
選手を指導する真の目的は、「技術的なことを教える」ではなく、「正しい考え方のエキスを注入すること」にある。その選手の考え方が、そのまま今の取り組みに反映される。いくら表面的な技術面の指導をしても、考え方自体が間違っていれば、その選手は伸び…
1970年、選手兼監督(プレーイング・マネージャー)に就任。ただでさえ忙しいキャッチャーのポジションに監督業まで加わり、とにかく時間がなかった。だが、そのおかげで「時間の使い方がうまくなった」。
若手時代、野村のバッティングの長所は「ストレートに強いこと」、短所は「カーブが打てないこと」だった。相手ピッチャーは重要な局面でカーブを投げてくる。野村はカーブを意識するあまりストレートも打てなくなり、長所が弱まってしまった。短所を放置し…
満足した瞬間に、その人の可能性は限定され、閉ざされてしまう。これを突破するには、限界をもうけないことだ。