二流・三流
「たいした実力もないのに自分はスターだと勘違いしている選手や、周囲から甘やかされて“これでいいんだ”と自己満足している選手」。自己満足ほどやっかいな敵はいない。
「自己限定」した自分を、周囲に認めさせる。そんな風潮は許せない。
自分を律することの厳しさ。生活面で「これくらいやればいいや」と出てしまう。「人間は習慣の動物だから、長い間そうした思考を続けていると、それが必ず仕事の面でも現れてしまう」。
「これでいい」「自分はすごい」と思った瞬間から下り坂。
「オレはこんなもん。これくらいやればいいや」と自分で限界を作る。最も楽で卑怯な考え方。
思考停止とは、つまり変化しないこと。これでは進歩は望めない。そこで停滞するだけでなく、衰退も始まる。
自分だけが得をする、目立つ、いい思いをするなど、自分勝手な行動を個性とは呼ばない。個性は周りの人の承認と納得があって輝くもの。
向上心の大切さ。「人間、向上心を失ったらおしまいだ」。
何かを成し遂げようとすれば、敵は当然できる。
2007年8月のロッテ戦。先発投手ながら背信投球で1回途中、4失点で降板した投手に対し、厳しい言葉で先発投手の責任感を促した。
技術的、精神的に未熟な選手ほど、スランプを口にする傾向があることに釘を刺した。スランプとは、一流の人だけが使っていい言葉。