野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

二流・三流

私は中途半端な選手が嫌いだ

「たいした実力もないのに自分はスターだと勘違いしている選手や、周囲から甘やかされて“これでいいんだ”と自己満足している選手」。自己満足ほどやっかいな敵はいない。

「僕ってこういう人間だから」と前置きする若者に、向上したり進歩したりする余地はない

「自己限定」した自分を、周囲に認めさせる。そんな風潮は許せない。

ヌルマ湯に入ると、いつまでも出たくない

自分を律することの厳しさ。生活面で「これくらいやればいいや」と出てしまう。「人間は習慣の動物だから、長い間そうした思考を続けていると、それが必ず仕事の面でも現れてしまう」。

傲慢な人間には、現状維持も伸び率もない。ただ、下降線をたどっていくのみ

「これでいい」「自分はすごい」と思った瞬間から下り坂。

才能を持ちながらあきらめて妥協している選手が許せない

「オレはこんなもん。これくらいやればいいや」と自分で限界を作る。最も楽で卑怯な考え方。

依頼心が強すぎると、人間の思考力は著しく衰える。思考が止まれば、進歩も止まる

思考停止とは、つまり変化しないこと。これでは進歩は望めない。そこで停滞するだけでなく、衰退も始まる。

個性とは、世のため人のために役に立ってこそ生きてくる、個人の特性

自分だけが得をする、目立つ、いい思いをするなど、自分勝手な行動を個性とは呼ばない。個性は周りの人の承認と納得があって輝くもの。

自分の未完成を知りながら完成に向けての工夫努力をしない人間。この人たちは自分の働く世界を舐めているのである。日本のプロ野球も産業界も、一見甘そうに見えながら、舐めてくる人間の存在をいつまでも許すほど甘くはない。自分を限定してしまったら、たとえ彼が二十歳であろうと老人と変わらない

向上心の大切さ。「人間、向上心を失ったらおしまいだ」。

35歳を超えて敵がいないということは、人間的に見込みがないことである

何かを成し遂げようとすれば、敵は当然できる。

コントロールと頭脳は比例する

2007年8月のロッテ戦。先発投手ながら背信投球で1回途中、4失点で降板した投手に対し、厳しい言葉で先発投手の責任感を促した。

未熟者にスランプはない

技術的、精神的に未熟な選手ほど、スランプを口にする傾向があることに釘を刺した。スランプとは、一流の人だけが使っていい言葉。