「一本でも多くヒットを打ちたい」「一勝でも多く勝ちたい」と考えるのは正しい。しかし、それが「自分の成績を伸ばすことでチームに貢献する」と変換されてしまってはいけないのだ。「チームのために成績を伸ばす」とならなければいけない。前者は「チームより自分優先」であり、後者は「自分よりチーム優先」といえるからである。「チームのためにヒットを打ち、勝ち星をあげる」「自分の記録よりチームの勝利」、まずはそれを念頭に置き、その結果、自分の成績も伸びるかたちになるべきなのだ。
- p.164
- 作者:野村克也
- 出版社:講談社
- 発売日:2013/5/21
- Amazonで詳細を見る