野村の人生訓。現役引退後、解説や講演の依頼が殺到。ところが、元来口べたな野村は自信を失いかけた。尊敬する評論家・草柳大蔵に相談し、「いい評論、いい解説をしていれば必ず誰かが見て、評価してくれる。だから絶対に手を抜いてはいけません」と諭された。その言葉を頼りに野村は全力で仕事に打ち込み、やがて縁もゆかりもなかったヤクルトから監督就任を要請された。野村の解説を聞いて、「この人ならチームを強くしてくれる」と確信したのだという。
- p.198
- 作者:野村克也
- 出版社:ぴあ
- 発売日:2008/2/2
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