野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

あらゆる価値は相対性に基づいている

ものごとや行動はすべて「相対関係」で成立しているというのが、野村の考える究極の原理原則。世の中には絶対的に正しいことなどなく、その逆に、絶対に間違っているということもない。状況や立場によって、右が左になるし、左は右になる。表が裏になること…

すべてのものごとには原理があり、すべての行動には原則がある

「私たちは仕事や生活のさまざまな場面で、ここはどうしたらいいのかと判断に迷うことがある。その迷いや悩みが大きければ大きいほど、原理原則に照らして判断することが、もっとも理にかなったことだと思う。困ったとき、迷ったときこそ、原理原則に立ち返…

仕事と人生は直結している

仕事と人生は不即不離の関係にある。いい仕事をした人が、いい人生を送れるのであり、いい人生を歩まなければ、いい仕事はできない。人生に対する考え方が確立されていない限り、人はいい仕事ができないのであり、仕事を通じてこそ人間は形成される。

感覚とは、感じて覚えると書く。覚えるとは、頭にイメージが焼きついたということである

現役時代の野村は、素振りをするときに聴覚に気を使った。「ブンッ」というバットの振幅音が聞こえるときは正しいフォーム、正しい力の入れ方ができているときだった。いったんその感覚をつかんだときは、すぐに実戦で試したくなり、早く明日になれと思った…

幸運を呼び込めるかどうかは本人次第である

運、不運には、必ずと言っていいほど、それなりの理由や過程があるもの。その意味で、運も実力のうちだし、自ら努力してつかまえるものだとも言える。自分は運が悪いと嘆いたり、今回は運がなかったと済ませてしまう人も多いが、それでは幸運をつかむことが…

目に見える表面的な現象だけを追いかけていたのでは、物事の本質に迫ることはできない

本質を捉えるには「観る」目が必要。「見る」は目で見ることだが、「観る」は心で見ることを言う。「見る」は表面的なものだが、「観る」は状況を判断するために意識してものを見るという深さがある。いわゆる「観見二眼」というものだが、これはスポーツだ…

いまやっとスタートラインに立ったという自覚を持て

プロの世界に入っただけで、満足してしまう若い選手は大勢いる。それは企業に入社した人にも当てはまることだろう。世間的に名の知られた会社や、一流と言われる企業に入ったからといって、そこはゴールではない。やっとスタートラインにつくことができたと…

変わる勇気を持て

伸び悩んでいたり、壁にぶつかっている人間に野村が言う言葉。これまでどおりのことを続けていたのでは進歩も発展もない、窮地を脱することもできない、というときがある。そんなときは、自分自身を変えるしかない。

どこの世界であれ、何でもそつなくこなすような器用貧乏、平均点人間になるより、自分にしかない光るものを身につけ、それを磨くべきである。そうすれば、活躍の場は自ずと見つかる

自分の持っている特技や長所を最大限に活かし、それで勝負する。即戦力といえる技量をひとつでも持っていれば、チャンスは与えられる。これは就職難で悩む若者にも共通するアドバイスかもしれない。

人は、いとも簡単に努力という言葉を使う。しかし、本当の努力というものは、そう簡単なことではない

努力とは地道なものである。努力に即効性はない。小さなことを単純にコツコツと積み上げるしかない。そして、それがやがて大きな成果につながるということが頭でわかってはいても、継続させることは並大抵の意志ではかなわない。努力という言葉は、まさしく…

天はそれほど気前よくはない

職場や学校で天才的な才能を発揮する人など、ごく一握り。天性や天分に恵まれていないことを嘆いたところで、どうにもならない。そこからどうするかが、人間としての問題。

この社会は、日々、変化していく。変化の連続である。その変化をいかにして捉え、対応していくことができるかが、紙一重のところで勝負を分ける要因となる。あるいは、その人間の成長につながっていく。変化に対応できないものは、滅びるしかない

それは、生物の進化を見ていてもわかる。弱肉強食というが、強いものが生き延びたのではない。変化する環境に適応できたものだけが生き残ることができたのだ。