野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

指導者の最初の仕事は、教えることではなく見つけること

人を育てることは、まずその人の適性を見抜かなければならない。適性を把握したら、それを発揮できる場所を与え、能力に磨きをかける。これが、人材育成の流れである。

「この人間を育てたい」という気持ちは、人を育てる原点

素質を見抜き、適性を判断することも大切だが、その前に、自分のエゴや欲から離れたこの気持ちがなければ人を育てることはできない。

言葉の裏に愛情がない限り、どんな言葉も胸には突き刺さらない

いくら指導者が素晴らしい言葉を並べても、正しい理論を話し続けても、その裏側に指導者自身の欲しかなければ、相手の心には絶対に響かない。

体罰は、指導者の未熟さ以外のなにものでもない

体罰は指導者のエゴでしかなく、暴力でしか自分の考えを伝えられない指導者に共通して言えることは、指導に対するブレない軸を持っていないということ。指導する側とされる側に必要なのは、まず愛情。

情報は持つだけでは意味がなく、使ってはじめて価値を持つ

情報化社会のいま、手元にスマートフォンやパソコンがあれば、必要な情報はいくらでも手に入る。しかし、集めた情報に対して、感じて動くことをしなければ、勝負には勝てない。

何かをしたい者は手段を見つけ、何もしたくない者は言い訳を見つける

失敗したときに言い訳を探すような思考からは、努力や向上心は絶対に生まれてこない。

平常心は、自信によって築かれるもの

夢を実現するために、常に向上心を持ち続けることは大切である。そして、向上心を持ち続けるために必要なのが、「平常心」である。平常心とは、普段と変わらない心であり、なにごとにも動じない心。それは、日頃の鍛錬や努力、そして小さな成功の積み重ねか…

一流になる人間は、無意識にプラスの暗示をかけている

一流になる人間の特徴のひとつに、どんなことでも「あの人ができるなら自分もできる」と、無意識に自分にプラスの暗示をかけているという点がある。逆に、二流で終わる人間は、「自分はこれくらいできればいい」と自分の能力を限定してしまう。

やけくそはギブアップ、開き直りはチャレンジ

やけくそは、ただやみくもに賭けに出るだけ。どうしてそういう行動を取るのか根拠がない。あったとしても、直感による判断だ。一方、開き直りは勇気ある決断である。

プロ意識とは、「恥の意識」と同義語である

「プロ意識とは何か?」野村が選手たちに問い続けてきたことである。プロ意識とは、「恥の意識」と同義語である。プロとは、「プロとして恥ずかしい」「プロとしてのプライドが許さない」という意識を常に持っていなければならない。この恥の意識こそが、成…

反省がなければ、成長はない

反省は基本的に嫌な作業である。過ちを受け入れなければならないし、思い出したくないことと向き合わなければならない。しかし、反省があるから次の機会への想像が生まれ、実践につながっていく。好循環は反省から生まれるものなのだ。

なんとなく生きている人は、どうしても感性が鈍い

貧しかったり、苦労したりしてきた人は感性が鋭いことが多い。一方で、不自由なく生きてきた人はどうしても感性が鈍いところがある。感性を磨くためには、貪欲な向上心が必要だ。