野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

「20歳の老人」になるな

年齢を重ねたから老いるのではない。人は、理想をなくし、理想を追い求める努力をしなくなったときに老いるのである。

志はいくら高くてもいい

人はイメージできるものにしかなることができない。「メジャーリーガー」というイメージを持つことができない人は、未来永劫メジャーリーガーにはなれないのだ。

代わりの人間はいくらでもいる

これが組織の本質である。そのことを理解し、自らを高め続ける者だけが、一流の域にたどり着ける。

ボヤキは永遠なり

現役時代はささやき戦術から「ささやきの野村」と呼ばれていた。ところがヤクルト監督の頃から「ボヤキの野村」になり、楽天の監督退任直後に「ボヤキ」が新語・流行語大賞のトップテンに選ばれた。今やボヤキ=野村が定着してしまった。勝ってボヤキ、負け…

とは理論。野球とは、監督とは、捕手とは……。答えていくことで考えが深まる

野村は近年、「とは理論」を提唱している。打撃とは、投手とは、仕事とは、人生とは……。何でもいい。「とは精神」を持ち、自問自答していくことで、考えが深まる。

理をもって接する。理をもって戦う

野村は、何事も理にかなっているかどうかを根本的に考えている。「理」とは知識と知恵、考え方である。投球にしても、打撃にしても同じ。戦術も試合運びも理がなければいけない。技術だけで勝つことはできない。

野球は3の倍数でできている

野球は面白いことに、3の倍数で成り立っている。3ストライクで三振。3アウトでチェンジ。ポジションは9つで試合は9イニング。6チームずつの12球団で、カードも3連戦が多い。

人間は楽をしたいから攻撃的なチームを作りたがるが、野球は0点に抑えれば絶対負けない

人間は楽をしたいから、たくさん点を取りたい。野手出身の監督は特にそういう発想で、攻撃的なチームを作りたがる。だが、野球は0点に抑えれば絶対に負けない。野村は1対0で勝つことを理想に、チームづくりをしていた。まずは投手を含めた守りを固めるのが、…

戦いに勝つは易し、勝ちを守るは難し

監督として日本シリーズを連覇することはできなかった。優勝すると、やり遂げた感覚を持ち、無意識にホッとしてしまう。新しい年を迎えても、気合が入らない。勝つのは容易いが、それを守り、勝ち続けることは非常に難しい。

ホームランはスランプの前兆や。頭でわかっていても、身体がホームランを欲しがる

ホームランバッターならともかく、年に数本しか打たない選手にとってホームランは麻薬。ゆっくりベースを一周する快感に味をしめて一発狙いの雑なスイングになりがちで、打撃を崩してしまうことが多い。己を知り、謙虚な姿勢を忘れてはいけない。

ポジションは与えられるものではなく、奪い取るものである

南海のプロテストを受けた理由は、レギュラー捕手がベテランで20代が少なく、何年か経てば試合に出られるチャンスがあるチームを探したからだった。バッティングがよかった野村はプロ入り2年目で捕手から一塁手にコンバートされたが、その後なんとか捕手に戻…

野球は頭のスポーツだ

1球投げて休憩、1球投げて休憩……。こんな間合いの長いスポーツは野球ぐらいだろう。次のプレーに対して備え、考える時間を与えられている。相手が何を仕掛けてくるか考える。徹底的に相手の嫌がることをする。野球は間違いなく、頭のスポーツ。頭脳戦だ。