2016-12-20から1日間の記事一覧
スポーツの原点は、走ることにある。野村自身、スランプに陥ったときはグラウンドをよく走った。
言い訳をする選手はまず伸びない。特に、リーダーの言い訳は禁物。
活躍しているビジネスマンには「メモ魔」が多い。「メモをとる」ことで情報がしっかり定着する。
鈍感な選手は同じ失敗を繰り返す。感性が鈍いから失敗しても失敗と気づけないし、たとえ失敗を自覚しても、なぜそれが起こったかを自己分析できない。
本質がわかっていない人間は、間違った方向に努力してしまう。本質がわかっている人間は、自分を正しい方向に導くことができる。たとえば、「ピッチングの本質はコントロール」。
努力をする、というと無我夢中で何かをすることのようなイメージがあるが、それだけではない。必死に感じる力を使って発想を広げるということも努力なのだ。
人より努力をしたのに、結果を出せない人は多い。これは「練習をたくさんした」というところで満足しているからだ。「努力による結果」ではなく、「努力そのもの」が目的になっているのである。
打者の嫌がる外角低めに決めるには? 同じフォームであらゆる球を投げるには? 同じ球種で効果的な緩急をつけるには? テーマはいくらでも出てくる。これらをひとつひとつ解決していくことで、その人は段階的に成長していく。
「もっと頑張ればよかった」。プロ野球の世界で活躍できず、途中で辞めることになった選手は、みんな最後に同じことを言う。
ほとんどの人が不器用である。野村は自分が不器用な人間であることを認識し、それに徹した。そして、たどり着いたのが頭を使い、データを活用する道。その野球はやがて「ID野球」と呼ばれ、今ではどの球団でも取り入れるようになった。
人間というものは、好きなことなら、夢があるのなら、いくらでも頑張り続けることができる。
フォア・ザ・チームとは、「チームのために自分はどのように役立てばいいのか」を常に念頭に置き、実践すること。それができる人間が多ければ多いほど、組織は強くなる。
自分の持ち味を発揮するために大切なこと。自分の持ち味は何なのか、自分は何ができるのか、自分の長所を誰にも負けない武器にするには何をすればいいのか、何をすべきなのか、徹底的に考え、磨いていく。その中から自分を活かす道が拓けてくる。
野球で言えば、エースと四番がそれに当たる。中心の考え方と行動は、他の人間に伝播する。
努力を努力だと思っているうちは、半人前。「当たり前のことを当たり前にするのがプロ」。
皓歯とは、白い歯のこと。「何をするにしても、少なくとも三年間は白い歯を見せることなく、歯を食いしばって、無我夢中で取り組みなさい」という意味。
1ゲーム目は、試合前に頭の中で完全試合をイメージする「予測野球」。2ゲーム目は、実際の試合の「実戦野球」。そして3ゲーム目は、試合全体をもう一度振り返り、予測野球(理想)と実戦野球(現実)の差を検証して次に活かすための「反省野球」である。
プロ選手である限り、そこそこの成績をあげていれば、世間一般よりずっといい生活ができる。周囲もちやほやしてくれる。「もうこれで満足だ」と思ってしまうのも不思議ではない。だが、その時点で成長は止まる。満足は成長への最大の足かせなのだ。
知識は多いほどいい。知らないより知っていた方がずっといい。けれども、固定観念と先入観は百害あって一利なしである。野村は、現役時代も、監督になってからも、少しでもいいと思ったものは何でも試してみる一方、自分に合わないと思ったら、「よい」とさ…
「私が見た限り、言い訳をする選手は伸びたためしがない」。