野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

2016-11-30から1日間の記事一覧

「いい練習をするなあ」と思わせることが信頼関係を高め、選手の優位性を養う

自信を付けさせる方法。高いレベルの過程が、よりよい結果を生む。「ウチの練習は他と違う」と選手にプライドを持たせること。

本能のままの戦いはプロではない

緻密な戦略、知力から生まれた戦いこそプロ。

打者の動きを見ろ。反応を見ろ。見えなければ感じろ

捕手にとって必要なのは観察力、洞察力である。

データは変化を見る基準

これを補うのが「観察」。目に見えるものから情報を引き出す力のことである。「洞察」とは目に見えないものを読む力。これの最たるものが心理を見抜く力だと定義する。

野球は“間”のスポーツ。一球一球、ゲームが切れる。“その間に考えろ、備えろ”と言っているのだ

野球の本質のひとつ。こんなに“間”の多いスポーツも珍しい。「野球は終わったあとも、具体的に評論できる。これが日本人が野球を好む理由」。

監督は、少しくらいうまくいかないからといって、あわててはいけない。ましてそれを態度に表してはいけない

指導者は確固たる意志、毅然とした態度でいること。指導者がブレると、組織は大きく動揺する。

「未来想像力」とは、将来のチームがあるべき姿を明確にイメージし、具現化する能力

そこから逆算して「今、何が必要で、どういうことをすべきかを的確に判断し、実行する力」が必要。

練習で育つ自信は1、2割。自信というのは実戦の中でこそ育つ

実戦の中にこそ、適応力や対応力が求められる。練習では結果を出せるが、本番舞台に弱い“稽古横綱”が多いと嘆く。

戦力が抜きん出ていれば勝つことは容易かもしれない。しかし続けることは並大抵ではない

川上哲治監督が率いたV9時代の巨人の強さを見て。

物理的な強さではなく、伝統や自負など無形の力が他を圧倒する

川上哲治監督が率いるV9時代の巨人こそ、野村の理想のチーム。「自分たちこそ球界の盟主、プロ野球を牽引している」というプライドが見えたという。

リーダーは、①リーダーいかんによって組織全体はどうにでも変わる ②リーダーはその職場の気流にならなくてはならない ③リーダーの職務とは「壊す・創る・守る」

特に③は、何を壊し、何を創造し、何を守るのか、その見極めが最も大切。

リーダーは、常に選手より一歩先を行ってなくてはならない

選手から見て、「ああ、このリーダーは勉強しているな」ということが言葉で伝わることで、信頼や尊敬につながっていく。

リーダーは、その言葉に選手たちがどれだけ胸を打たれるか、感動されるかで値打ちが決まる

選手から見て、「ああ、このリーダーは勉強しているな」ということが言葉で伝わることで、信頼や尊敬につながっていく。

本当に「リーダーの器」を持った人間が適正に見出され、監督となっているかというと、それは疑問

3、4年に一人、「リーダーの器みたいなものを持っている選手に出会うが、無名の控え選手だったりする」。必ずしも役職に就いている者が優秀なリーダーであるわけではない。

弱いチームに長くいると、経験という糧を蓄えることができない

人は悪い環境にいれば、流されてしまうもの。ポジティブな空気、言葉が人を育てる。自信を与える。

弱いから派閥ができるのか、それとも派閥ができるから弱いのか。いずれにせよ、派閥が存在するようなチームが強いわけがない

低迷したチームに必ずあったのが派閥だった。王貞治もダイエー監督に就任した頃、南海時代からの派閥を一掃した。

チームは“仲良し集団”になってはいけない。弱いチームはそうなりがち

V9時代の巨人は、まずいプレーをした選手には、味方からも容赦なく厳しいヤジが飛んだ。