江夏豊を説得した際の言葉。「大リーグを見てみい。これからは絶対に投手は分業制になる。だから、先駆者としてリリーフの分野で革命を起こしてみないか」とリリーフ転向を促した。阪神の大エースだった江夏が南海に移籍した1976年当時、先発&完投がエースの条件。リリーフは格下扱いだった。1977年、19セーブで最多救援投手に輝き、技巧派へ進化した江夏は、「もっと話がしたい」と野村と同じマンションに引っ越すほど“野村野球”にのめり込んだ。

- p.274
- 作者:野村克也
- 出版社:ぴあ
- 発売日:2008/2/2
- Amazonで詳しく見る