己を知れ
向上心こそ「考える」きっかけになる。野村は、自分の天性では2割5分が限界だと悟った。そこから「考えに考え抜いて」、自らの技術的限界を超えた。
努力は大切。だが、がむしゃらな努力は見当違い。「優れた才能を持ちながら使い方を間違えたり、自分が向いているのは別の方面なのに、方向違いの努力をしている選手もいる」と警鐘を鳴らす。まずは自分を知ること。向き・不向きなど、自分に対する“適材適所…
何に対して努力をするのかが問われる。「自分自身の能力を知り、それに向かって努力してこそ、道は切り開かれる」。
「その隠れた才能を引き出すこと。年齢や体力に応じた才能の発揮法を、本人に気づかせてチャレンジのチャンスを与えること」。これも監督の使命だと考えている。
“長所を伸ばすには、短所を捨てろ”は性格面のこと。「技術面では、“長所を伸ばすには、短所を鍛えろ”。短所と長所の差が開くほど、長所を殺す。長所はある意味で天性。放っておいてもできる。短所は弱点。この差を何とか狭める努力をしてきた。何でもバラン…
歴史に名を残すプレイヤーは、自分という“商品”を客観的に「感じる」「見抜く」。
他者と自分の差を明確に認め、独自の道を模索する。変化を恐れず、勇気を持って行動する。これがプロに求められる資質。
自らが経験し、考える。これが一流への階段を上がることにつながる。
「自分は何のために生まれてきたのか」。その根源を考えられる人間こそ、真の目標を持って生きることができる。
「何がしたいか」ではなく、「何が向いているのか」という視点は重要。
いくら目標があっても、己を知らないと何も始まらない。「自分はどういう存在なのか、認識することが大事」。
意識を持つことで、夢や目標が明確になる。
慣れのすぐ近くに慢心がある。
常に挑戦し、変化を恐れない。これぞ一流。
並の選手と一流選手の違い。並の選手にとって、敵は「相手」だが、一流選手にとって敵は「自分の中」にある。一流選手と超一流選手の違いは、一流選手は「勝ちパターンを持っている」のに対し、超一流選手は「勝ちパターンが多い」。常に進化・変化していて…
自分を知り、愛することで、戦いに挑める。
本当の一流を目指すために必要なこと。自らが経験し、考える。これが一流への階段を上がることにつながる。
「まずは自分を知れ」。野村がミーティングでしつこいくらい口にしていた言葉。