野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

己を知れ

打率3割を打ちたいけど、精いっぱいやって2割5分。あとの5分をどうやって埋めるのか? ホームランを20本打とうとしても、せいぜい15本。あとの5本をどうやって伸ばせばいい? これを突き詰めていくことが、「考える」

向上心こそ「考える」きっかけになる。野村は、自分の天性では2割5分が限界だと悟った。そこから「考えに考え抜いて」、自らの技術的限界を超えた。

プロに入る選手が全員、長嶋やイチローになれるわけではない

努力は大切。だが、がむしゃらな努力は見当違い。「優れた才能を持ちながら使い方を間違えたり、自分が向いているのは別の方面なのに、方向違いの努力をしている選手もいる」と警鐘を鳴らす。まずは自分を知ること。向き・不向きなど、自分に対する“適材適所…

努力をするにも才能が必要

何に対して努力をするのかが問われる。「自分自身の能力を知り、それに向かって努力してこそ、道は切り開かれる」。

人には、当人も知らないような才能や技術が隠されている

「その隠れた才能を引き出すこと。年齢や体力に応じた才能の発揮法を、本人に気づかせてチャレンジのチャンスを与えること」。これも監督の使命だと考えている。

性格の短所は隠せるが、技術の短所は隠せない

“長所を伸ばすには、短所を捨てろ”は性格面のこと。「技術面では、“長所を伸ばすには、短所を鍛えろ”。短所と長所の差が開くほど、長所を殺す。長所はある意味で天性。放っておいてもできる。短所は弱点。この差を何とか狭める努力をしてきた。何でもバラン…

自分が他者より優れている部分はどこなのか。それに気づいたらどうやって才能を磨いていけばいいのか、よくわかる

歴史に名を残すプレイヤーは、自分という“商品”を客観的に「感じる」「見抜く」。

一流となりうる素材は、みな独力でそれぞれの進むべき方向性を判断する

他者と自分の差を明確に認め、独自の道を模索する。変化を恐れず、勇気を持って行動する。これがプロに求められる資質。

一流とは、より多くの疑問を抱き、失敗からたくさんのことを学び取る能力に優れた人間

自らが経験し、考える。これが一流への階段を上がることにつながる。

義務感、責任感でやるのはニセモノ。使命感を持ってやるのがホンモノ

「自分は何のために生まれてきたのか」。その根源を考えられる人間こそ、真の目標を持って生きることができる。

「何をすべきなのか」を愚直なまでに追求することが、自己を高める

「何がしたいか」ではなく、「何が向いているのか」という視点は重要。

よい仕事をするには、「己を知ること」が大切。その上で、さらに相手を圧倒する何かを考えることが大事

いくら目標があっても、己を知らないと何も始まらない。「自分はどういう存在なのか、認識することが大事」。

「どうするか」を考えない人に、「どうなるか」は見えない

意識を持つことで、夢や目標が明確になる。

慣れに埋没する恐ろしさは、経験したものでないとわからない

慣れのすぐ近くに慢心がある。

自己を過大評価した瞬間から、思考の硬直が始まる

常に挑戦し、変化を恐れない。これぞ一流。

敵は我に在り

並の選手と一流選手の違い。並の選手にとって、敵は「相手」だが、一流選手にとって敵は「自分の中」にある。一流選手と超一流選手の違いは、一流選手は「勝ちパターンを持っている」のに対し、超一流選手は「勝ちパターンが多い」。常に進化・変化していて…

信頼というのは、自分を大事にするところからスタートする。どれだけ自分を愛しているか、と同義語のような気がする

自分を知り、愛することで、戦いに挑める。

自分はなぜ成功したのか、失敗したケースでは何が原因だったのか、それを考えないと「一流」への道は開けない

本当の一流を目指すために必要なこと。自らが経験し、考える。これが一流への階段を上がることにつながる。

自分のセールスポイントは何か、その裏側にある欠点は何か。それを自覚しなければ、一流への道は歩けない

「まずは自分を知れ」。野村がミーティングでしつこいくらい口にしていた言葉。