野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

ノムラの三原則

財を遺すは下、仕事を遺すは中、人を遺すは上とする

野村の好きな言葉。リーダーの究極の仕事は「人を遺す」ことだと野村は考えている。

よいリーダーは、計画がつつがなく実行されているかを常に確認し、修正と微調整をし続ける

「計画」「実行」「確認」は、どんなことにも通用する仕事の三要素である。

読書は博学なる人をつくり、会話は機敏なる人をつくり、筆記は確実なる人をつくる

監督時代、ミーティングで選手たちに話した言葉。

「一日3ゲーム」を自分に課していた

1ゲーム目は、試合前に頭の中で完全試合をイメージする「予測野球」。2ゲーム目は、実際の試合の「実戦野球」。そして3ゲーム目は、試合全体をもう一度振り返り、予測野球(理想)と実戦野球(現実)の差を検証して次に活かすための「反省野球」である。

人間は、「無視、称賛、非難」の順で試される

箸にも棒にもかからず、まったくお話にならない時期は「無視」。少し見込みが出てきたら「称賛」。そして、組織の中心を担うような存在になったと認めたら「非難」する。野村はそうして選手に接してきた。これは、野村自身が南海の鶴岡一人監督にそのように…

「基礎」とは、仕事をするための土台となるもの。「基本」は、仕事における判断や行動の指針。それらをもとに実地に移すことが「応用」である

何事もスキルを身につけるには、この3つのステップを順に踏んでいくことが必要。

満足・妥協・限定は負のスパイラル

満足してしまえば、「このくらいやればいい」と低いレベルで妥協するようになる。妥協してしまえば、「これ以上は無理だ」と自己限定してしまう。満足が妥協を呼び、妥協が限定を呼ぶのである。そうなれば、もはや成長など期待できない。

リーダーは、①リーダーいかんによって組織全体はどうにでも変わる ②リーダーはその職場の気流にならなくてはならない ③リーダーの職務とは「壊す・創る・守る」

特に③は、何を壊し、何を創造し、何を守るのか、その見極めが最も大切。

仕事の三大要素とは計画・実行・確認や

あらゆる仕事やプレーを成功させるためには、この3段階をプロセスとして経るべし。

人間には三つの坂がある。ひとつは、上り坂。もうひとつは下り坂。あとひとつは…マサカや

小泉純一郎元首相もよく使う言葉。

金を失うは小なり、名誉を失うは大なり、勇気を失うはすべてを失うなり

人が失ってはいけないものの優先順位。

仕事をする上で必要な三つの能力がある。「問題分析能力」、「人間関係能力」、そして最後のひとつが「未来想像能力」である

組織を仕切る仕事において求められるもの。

人間が最低限、持っていなければならない要素は ①節度を持て ②他人の痛みを知れ ③問題意識を持て

「世の中、一人では生きていけない。社会は自分の思い通りに動いてくれない。一人で生きていけない以上、人間関係をうまく作る円滑さや、他人の痛みを知ることを早く身につけさせたい」。

思考が人生を決定する。考え方が取り組みになり、人間形成となる

「人生を生き抜く上でなくてはならないエンジンとは、理想、情熱、信念」

ワシの辞書に満足・妥協・限定はないんや

満足が妥協を呼び、妥協が限定を呼ぶ。一流は決して、現状に満足も妥協も限定もしない。

勝負とは、①頭で考える ②見つける ③試す

勝負に挑むために必要なこと。

ナポレオンは「人を動かす2つのテコがある。それは恐怖と利益である」と言った。私はこの2つに「尊敬」を加えたい。リーダーは「利益と尊敬と、少しの恐怖」で組織を動かしていくべきで、その潤滑油が「笑い(ユーモア)」だ

ユーモアも戦力だと考えている。「ムードは大事。ムードがいいとチームはうまく機能する。お通夜みたいなベンチでは、勝てるものも勝てない」。

オーナー、生意気なことを言うようですが、“人間3人の友を持て”と言うじゃないですか。原理原則を教えてくれる人、師と仰ぐ人、直言してくれる人。オーナーには直言してくれる人がいないんじゃないですか。みんなオーナーが気持ちよくなる話しかしてこないでしょう。人間偉くなるとそうなるものです

阪神監督2年目のオールスター期間中、久万俊二郎オーナー(当時)に対して。「球団の心臓は編成部。それを理解しているのですか?」と改革を迫った。経営者や社長など、リーダーと呼ばれる人間の周りには、「イエスマン」が増える。耳の痛い話、本当の話をし…

1年目には種をまき、2年目には水をやり、3年目には花を咲かせましょう

1990年、40年の歴史で優勝わずか1回、前年まで9年連続Bクラスというヤクルトの監督に就任したときの言葉。

監督の仕事の根本は「チームづくり」「試合づくり」「人づくり」である

なかでも重要なのが「人づくり」。人がつくれなければ、チームも試合もつくることはできないからだ。