野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

■野村の極意 人生を豊かにする259の言葉

現役選手を引退して、首から上で生きていく覚悟をした

つまり頭と口。頭脳と言葉である。むさぼるように本を読んだ。人前で話すことは苦手だったが、必死で挑んだ。

同世代の人々に、勇気と希望を与えることにつながると思った

70歳で楽天監督の要請があったときに考えたこと。

打率3割を打ちたいけど、精いっぱいやって2割5分。あとの5分をどうやって埋めるのか? ホームランを20本打とうとしても、せいぜい15本。あとの5本をどうやって伸ばせばいい? これを突き詰めていくことが、「考える」

向上心こそ「考える」きっかけになる。野村は、自分の天性では2割5分が限界だと悟った。そこから「考えに考え抜いて」、自らの技術的限界を超えた。

プロに入る選手が全員、長嶋やイチローになれるわけではない

努力は大切。だが、がむしゃらな努力は見当違い。「優れた才能を持ちながら使い方を間違えたり、自分が向いているのは別の方面なのに、方向違いの努力をしている選手もいる」と警鐘を鳴らす。まずは自分を知ること。向き・不向きなど、自分に対する“適材適所…

努力をするにも才能が必要

何に対して努力をするのかが問われる。「自分自身の能力を知り、それに向かって努力してこそ、道は切り開かれる」。

思いのたけをぶつければ、人の心は動くもの

阪神監督時代、久万俊二郎オーナー(当時)と3時間半会談し、編成部の大改革を迫った。相手が年上でも、大経営者でも、臆することなく発現するのが野村流。チーム改革への情熱、野球に関して譲れないプロ意識が心を突き動かした。

人間は壁にぶつかると、都合のいい理由を見つけて自分をだまし、納得させ、あるいは逃避する

自分をだまし、相手をだましながら、ピンチをしのぐ。「そこからは決して努力は生まれない」。

伸び悩んでいる選手はいわれなき自己限定をしている

「自分はこれで精一杯だ、自分の力はもはやここまでだ」と自己限定するのは、低いレベルで「妥協」するから。壁にぶつかると「オレはこんなもんだ」とあきらめて努力しなくなる。「中途半端な選手ほど、この傾向が強い。こんな考えだから、中途半端な選手で…

自分の可能性を自分で限定するな

選手に伝えていること。「どうせ……」と思ったとたん、現状維持どころか、人間の力は落ちていく一方。

頭を使って、見ろ、考えろ、備えろ

選手に頻繁に言う口癖。知力の戦いに厳しさを求めている。

人間はどん底まで落ちれば、考え方が変わる

心地よいヌルマ湯に浸かっていれば、いつまでもそのままだ。

チャレンジ精神がなくなったら、人生は終わり

まさしく野村の生き方そのもの。常に挑戦し、変化を恐れない。

人には、当人も知らないような才能や技術が隠されている

「その隠れた才能を引き出すこと。年齢や体力に応じた才能の発揮法を、本人に気づかせてチャレンジのチャンスを与えること」。これも監督の使命だと考えている。

考え方を変えれば、生まれ変われる

そのきっかけを与え、他球団で解雇された選手たちを再生させてきた。

夢や希望を抱くことは、「感じること、考えること」の出発点

ヤクルト監督就任後、ミーティングなどで、選手の態度から「変わりたい」「向上したい」という意欲をひしひしと感じた。池山隆寛や宮本慎也が後年、「野村監督のおかげで今がある」とテレビや雑誌を通じて発言していることを、心から喜んでいる。

自分を幸福にできるのは、自分自身以外にない。自分自身が人生の支配者なのだから

野村には、社会に生きる使命感と同時に、自分を大切にする心がずっとある。それが行動の原動力。

希望を抱け。強い希望が、自分を好循環にしてくれる。“人生をどう生きたいのか”、“どういう人間になりたいのか”と強い希望を抱くことが大事

野村には、社会に生きる使命感と同時に、自分を大切にする心がずっとある。それが行動の原動力。

言葉を持たない指導者など、何者でもない

「人間を預かり、動かす地位にいる」。この重さを自覚する者だけが、監督になる資格がある。指導者には言葉が不可欠。

名選手は感覚で理解しているから、指導者になってから言葉を無視しがち

それでは選手には伝わらない。だからこそ、選手には現役時代から「本を読め」とすすめている。

「話す」ということは、自分の体験を理論化するということ。それができないと指導もできない

話すことの大切さ。また、相手にわかりやすく伝えるためには言葉を獲得しなければならない。評論家時代の体験を大切にしている。

もうバットを持つことも、ミットを構えることもできないならば、言葉の世界で野球を追求してやろう

現役を引退したあと、講演や解説をしたことで、自らの野球に対する思いや考えを「言葉」にする練習ができたと感じている。その成果は、指導者になったとき発揮された。選手に野球理論を説明しやすくなったのだ。

指揮官が力を発揮できる最大で唯一の媒介は言葉

言葉がなくて、自分の考えが伝わるはずがない。「つまり説得力がリーダーの条件のひとつ」。

「いい練習をするなあ」と思わせることが信頼関係を高め、選手の優位性を養う

自信を付けさせる方法。高いレベルの過程が、よりよい結果を生む。「ウチの練習は他と違う」と選手にプライドを持たせること。

本能のままの戦いはプロではない

緻密な戦略、知力から生まれた戦いこそプロ。

打者の動きを見ろ。反応を見ろ。見えなければ感じろ

捕手にとって必要なのは観察力、洞察力である。

データは変化を見る基準

これを補うのが「観察」。目に見えるものから情報を引き出す力のことである。「洞察」とは目に見えないものを読む力。これの最たるものが心理を見抜く力だと定義する。

野球は“間”のスポーツ。一球一球、ゲームが切れる。“その間に考えろ、備えろ”と言っているのだ

野球の本質のひとつ。こんなに“間”の多いスポーツも珍しい。「野球は終わったあとも、具体的に評論できる。これが日本人が野球を好む理由」。

監督は、少しくらいうまくいかないからといって、あわててはいけない。ましてそれを態度に表してはいけない

指導者は確固たる意志、毅然とした態度でいること。指導者がブレると、組織は大きく動揺する。

「未来想像力」とは、将来のチームがあるべき姿を明確にイメージし、具現化する能力

そこから逆算して「今、何が必要で、どういうことをすべきかを的確に判断し、実行する力」が必要。

練習で育つ自信は1、2割。自信というのは実戦の中でこそ育つ

実戦の中にこそ、適応力や対応力が求められる。練習では結果を出せるが、本番舞台に弱い“稽古横綱”が多いと嘆く。