野村克也 名言集

仕事に挫折したとき、組織に悩んだとき、人生に苦しんだとき、昨日を悔いたとき、今日を戸惑うとき、明日が見えないとき… 野村克也の言葉があるじゃないか。ノムさんの人生哲学が凝縮された名言集。

2017-01-09から1日間の記事一覧

仕事をこなすことで、頭も神経も体も使う。仕事=健康管理である

もう野球をできない野球人なのに、サンケイスポーツの野球評論やスポーツ番組のレギュラー、本のための取材、講演会など、野村には常に野球に関する仕事が入る。声をかけてもらえる以上、働き続ける。そうして仕事をこなしていると、体だけではなく神経も頭…

欲から離れて「無心」になったとき、人は最高の力を発揮できる

「欲」。プロの選手にとって、これほど扱いづらくやっかいなものはない。オリンピックや大記録のかかった重要な場面であればあるほど、人は欲から離れることができないばかりに、数多くの失敗を重ねる。欲は、人を目的や目標に向かって駆り立てるために欠か…

大きな欲を抱いている人は、小さな欲などに目もくれないから、一見すると無欲に見える

「大欲は無欲に似たり」という言葉の解釈。もうひとつの解釈は、欲が深すぎる人は、それに惑わされて損をすることになり、無欲と同じような結果に終わるというもの。

相手(敵)のことも、自分(味方)のことも熟知していれば、百回戦っても負けることはない。相手のことを知らず、自分のことだけを知っていれば、勝ったり負けたりで差がつかない。相手のことも、自分のことも知らなければ、戦うたびに必ず負ける

野村の長い野球生活の中で、「知る」ことは最大のテーマだった。おのれを知り、相手を知ることで、自ずといますべきことが見えてくるのだ。

自分のことは自分が一番よく知っていると思っているかもしれないが、往々にして他人のほうが自分のことをよく知っていることが多い

「汝自身を知れ」。この有名な言葉は、古代ギリシャのデルフォイの丘に建つ、アポロン神殿の入口の柱に刻まれた格言のひとつだという。このような神聖な場所に、そんな言葉が刻まれているということは、それだけ人間にとって、おのれ自身を知ることがいかに…

伸びる人間は、野球選手であれ、一般人であれ、共通している。感性が鋭く、問題意識や明確な目標を持ち、努力することをいとわない人間である

これまで数多くのプロ野球選手や関係者をはじめ、多くの人間と接する機会を持ってきた野村の持論。このような人間は、失敗したり、つまづいたりしても、ちょっとしたことでヒントを得たり、自分なりに工夫して、そこから力強く立ち直っていく。

野球って本当にこんなものなのだろうか。まだ自分の知らない何か大事なことが残っているのではないだろうか

今も野村は野球について考えることをやめられないでいる。不器用な人間であることを自認し、苦労も絶えなかったが、誰よりも幸せで奥深い野球人生を歩んでこられたと考えている。

信じてくれる人の下でこそ、能力は発揮される

野村の長い野球人生の中で最も幸福で充実していたのが、ヤクルトの監督を務めた9年間だった。相馬和夫球団社長は野村を全面的に信頼し、もしも野村が失敗した場合はすべての責任を取ると言い放ち、その姿勢を貫いた。その信頼関係の下、野村は安心して自身の…

組織に「中心」がいないときは、外から連れてくるしかない

広島から阪神に移籍した金本知憲が好例。金本の加入は「中心」のなかったタイガースという組織に「中心」をもたらした。どんな状態でも試合を休まない金本が入ってきたことで、他の選手たちも甘えが許されなくなった。

選手にとっては数ある試合のうちのひとつでも、観客にとっては一生に一度の野球観戦かもしれない

現役時代、シーズン後の日米野球のこと。本来はオフの時期だが、王と長嶋はほぼフル出場した。野村が長嶋に同情すると長嶋はこう答えた。「休もうと思ってないし、休むわけにもいかないんだよ。ノムさん、お客さんはオレたちを見に来てくれているんだ。だか…

「個の力」に頼ったチームは、選手の力が落ち始めるとチームの成績も低下する

個の力が揃ったチームも「勝つ」ことはできるが、「勝ち続ける」ことは難しい。団体競技で「勝ち続ける」ためには、フロント・選手を含めたチームの一体感が必要。弱いチームの共通点は「一体感に乏しい」こと。

野球とは、団体競技である。団体競技とは、選手が同じ方向を向いてプレーをすることである

何だ、当たり前じゃないかと思われるかもしれない。しかし野村はこの「当たり前のこと」を選手に浸透させるために、監督として大変な苦労をしてきた。

「あるべき姿」を持たないままにいくら努力を重ねても、その努力は空回りに終わるだけ

目的地が曖昧なまま船を出航させるのと同じである。

オレには無理だ。これからは全部断ってくれ

現役引退後、評論家としての初めての講演会。前日に内容を3枚のメモにしたためて本番に臨んだが、持ち時間の3分の1で話が尽きてしまった。もともと人前で話すことに苦手意識を持っていた野村は茫然自失となり、スケジュール調整をしてくれていた妻・沙知代さ…

環境選びは慎重すぎるくらいでいい

キャッチャーは他のポジションと違い、レギュラーのイスがひとつしかない。野村は、「出場機会が得られそうなチーム」という観点で、入団テストを受ける球団を選んだ。「もし、憧れのジャイアンツのテストを受けて入団していたら、森祇晶との正捕手争いに敗…

キャッチャーとして自分の能力を高めたいなら、投手陣が弱いチームを選ぶことが大切になる

ピッチャーが好投手であるために、創意工夫をしなくても勝てるのならキャッチャーとしてこれほど楽なことはないが、楽をすれば進歩もなくなる。反対に、弱小投手陣でマスクをかぶるのは苦労が絶えないが、その苦労が人を進歩させるのだ。

自分を成長させてくれる場所を選べ

人は環境によって人生を左右される生き物。だからこそ己の身を投じる環境は、慎重に選ぶべき。「自分を成長させてくれそうな場所」や「自分の可能性を伸ばせそうな場所」を選ぶことが大切。

散らかったスリッパをきちんと揃え直した上で空きスペースを作り、きれいに自分のスリッパを置いたのは、キャッチャーのポジションを守る選手だった

南海でのプレーイング・マネージャー時代、キャンプでの全体ミーティングで、選手のスリッパの脱ぎ方をポジション別に観察したときのこと。「いかにもキャッチャーらしいな」と野村は思った。ピッチャーをリードしながら配球を考えなくてはいけないキャッチ…

「キャッチャーは監督と似ている」と思っていることがある。それは、人の力を使って自分の理想を実現しなくてはいけないという点だ

監督は選手を采配し、キャッチャーはピッチャーをリードする。だが、自分の意図どおりに動いてくれるとは限らない。ままならないことが多い中で、キャッチャーはピッチャーや他の選手をうまくリードしながら守り抜かなければならない。だから、監督を務める…

人は本物と出会うことによって、本物を知る

野村の現役時代、元大リーガーのブレイザーが南海に入団した。日本の野球が遅れていることを自覚し、メジャーの野球に強い興味を抱いていた野村にとって、ブレイザーの野球理論は目から鱗が落ちる思いだった。野村の野球観はブレイザーと出会ったことで急速…